診療のご案内

当院の手術について

少しでも体への負担を減らすために

当院では避妊・去勢をはじめ、歯石除去、体表の腫瘤切除、その他様々な手術を行っています。

手術や麻酔の方法は、使用する機材や薬剤によりさまざまな選択を取ることが可能です。
しかし、動物はその違いも行われる内容も知ることができません。

そのため、手術を行うにあたり、ご家族様へのインフォームドコンセントを十分行い、
言葉を話せない動物だからこそ、痛みを感じなくて済むように、痛み止めや麻酔に配慮した手術を心がけています。

また、体内に糸を残さない手術を行い、体への負担を極力減らすことに努めています。
麻酔に対してご不安な事、ご不明な事があればお尋ねください。



当院の避妊・去勢について

当院では、避妊去勢を行う際に”体内に糸を残さない”手術を取り組んでいます。
使う道具としましては、”TESS"という、シーリングシステムです。
その大きなメリットとして、

①異物反応性肉芽腫を避ける
縫合糸は止血や縫合をする上で必要な道具ですが、体にとっては過剰な反応を示す場合があります。
その結果、肉芽腫という腫瘍を体内に作ってしまうことがあります。
せっかく予防のために手術をしたのに、それで病気になってしまっては元も子もありません。
体内に糸を残さないことで、異物反応性肉芽腫にも対応しています。

②確実な止血 
糸で縛る止血は、一見確実のようにも見えますが
滑って取れてしまったり、緩んで取れてしまったり等様々な弊害を生じることがあります。
一方シーリングシステムでは、滑ることも緩むこともありませんので、
より確実な方法と言えます。

③手術時間の短縮
糸で縛る方法は、血管に糸を通して縛り、糸を短く切るという処置を3回行ってやっと1ヶ所の切除が行えます。
一方シーリングシステムは、血管の上を挟んでシールするだけで切除できますので、
手術時間の大幅な短縮、強いては麻酔時間の短縮につながります。
その分体への負担も軽減できます。

があります。
今だけでなく、その子の将来も考えた手術に取り組んでまいります。