静かに忍び寄る脾臓の病気😨

おはようございます☀️

ウィズ動物病院です🍀

 

今年最初の投稿です🎉今年も読んでくださる皆様の知識を豊富にして

これからにお役立ていただけるよう頑張りますので、どうぞお付き合い下さい😊

年も明け、日常に戻りつつもまたコロナウイルスの猛威がふるっていますので

皆様十分お気をつけ下さいね😌

当院も引き続き感染症対策に取り組みながら診療を行ってまいりますので、

ご理解ご協力のほどよろしくお願い致します💡

 

さて、今回は『脾臓(ひぞう)』についてお話ししたいと思います😀

そもそも脾臓がどんな臓器なのか、ご存知ない方も多いかと思います🤔

脾臓は左脇腹にある平べったい臓器で、

古くなった血液をきれいにし、再利用するために材料を取り出す所であると同時に

免疫の調整を行っている臓器でもあります💡

また、血液を溜めておき、貧血などが起きた際に放出するプールの役割も果たしています🤔

(マラソン後に脇腹が痛くなるのも、酸素を運搬するために血液を増やそうと、この脾臓が収縮するからなんです💡)

 

実は働き者の脾臓ですが、血液検査でその異常になかなか気づけない臓器の一つでもあります😖

例えば肝臓であれば肝臓の値、腎臓であれば腎臓の値があるのですが、

脾臓にはそれに特徴的な値の変化というものがないのです😰

(赤血球の形態の変化により疑うことはできます💡)

 

では何で気づいてあげられるのでしょうか😮

 

答えは、『画像検査』です💡

かなり大きくなってくれば、お腹の触診でも気づくことができますが、

それより小さいものの場合、レントゲン検査や超音波検査で初めて気づくことができる物なのです😌

その前に症状で気付けるのでしょうか?🤔

脾臓のできものの特徴的な症状としてはあまりなく、小さいうちは本人すらも気づいていない状況がほとんどです・・・

そして大きくなると、お腹の中で脾臓が破れ、炎症を起こしたり腹腔内出血を起こし、緊急となってしまいます🚑

つまり、症状が出たときにはかなり危ない状況の可能性が高いということです😰

 

では、脾臓のできものが見つかった場合の対処はどのようにするのでしょうか?😌

基本的には『手術』にて取ってあげることが根治を目指せるものとなってきます💡

悪性腫瘍である場合はもちろん、良性腫瘍や血腫であっても大きさが大きい場合破裂することで

腹腔内出血を起こし急死する場合があるため、そのリスクを回避するために行っていきます😉

しかし、全ての脾臓のできものを取らなくてはならないわけではありませんので、

手術をすべきかどうかは画像検査にてしっかりと診断し、処置方法を決定していきます😌

 

脾臓は手術で取ってしまっても大丈夫なの??🤔

手術にて脾臓を取ってしまったとしても、基本的に生活への影響はほとんどありません💡

むしろ、腫瘍の大きさがある程度大きい場合破裂するリスクを回避できるため、より生活しやすくなるかと思います😌

 

今回はなかなか知られていない脾臓について書きましたが、いかがでしたでしょうか😌

最後に、先日行った脾臓摘出を行った子の脾臓を貼っておきますので、

もしご覧になれる方はご覧ください。

苦手な方はご注意下さいね😌

(脾臓の腫瘤があり、内部で出血し周囲に炎症を起こしていたため摘出。

脾臓に大網という脂肪の膜が癒着してしまっており、その膜ごと摘出しております。)

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