耳だけじゃない耳の話👂

おはようございます☀️

ウィズ動物病院です🍀

 

先日、当院では”内視鏡”と”オトスコープ(耳道内視鏡)”を揃えました💡
これにより、万が一異物を食べてしまい吐けなかった場合でも内視鏡でお腹を開けずに取ってあげられたり
消化管の病気に対してより精密な検査や診断を行うことができるようになりました😌
また、オトスコープでは耳の中を一緒に確認していくことで、現在の状態や治療の反応をより詳しく判断でき、
耳の中の異物をより安全に取り除いてあげることも可能となりました😉
使わずに済むに越したことはないのですが、遠方へ行かずともできるよう、
これからもできることを増やし、健やかな生活を送れるようお手伝いさせていただきます😊

 

そこで、今日は『耳』についてお話しします💡

僕たちは、よくお風呂から出た後綿棒で耳掃除を行うかと思いますが、
わんちゃん🐶や猫ちゃん🐱のお耳については何か気をつけていますでしょうか🤔?

あまり普段からお耳のお掃除をされている方は少ないかと思います😌
しかし、耳にも”耳垢腺”という脂を出す腺があり、特に垂れ耳の子は放っておくと耳垢が溜まってきてしまいます😣

それでもあまり”外耳炎”を起こさない子もいれば、
痒みが出てしまい、外耳炎を起こしてしまっている子も珍しくありません😌

では、なぜ外耳炎になってしまうのでしょうか🤔?

  • <耳の構造>

    まず、耳の構造について少しお話しします💡
    耳は、”外耳”、”中耳”、”内耳”という3つに分けられ、それぞれ異なる働きを持っています👷‍♂️
    また、人と異なり”L字型”をしているのも大きな特徴です💡
     
    そのため、綿棒等を無闇に使用してしまうと、奥に汚れを押し込んでしまう原因にもなります😫
    耳掃除の時は、洗浄液を使用し中から汚れを浮き上がらせるようにして行っていきます😌

  • <耳の炎症>

    耳の炎症は、その場所によって”外耳炎”、”中耳炎”、”内耳炎”と分かれ原因も様々です💡
    特に多いのは”外耳炎”で、細菌マラセチア(カビ)、時には異物腫瘍などでも起こります😖
    (異物は主に草のタネである”ノギ”が多いです:写真赤矢印)

    症状は”耳の痒み””臭い”が主で、痒みは耳を掻く仕草だけでなく顔を振る時も耳の痒みからの場合があります😫
    また、原因として”細菌””マラセチア”の2つを書きましたが、
    これらは正常でも皮膚にいる”常在菌”なので、本来であれば害にならないはずのものです💡
    それらが大量に繁殖してしまう環境や、耳が悪くなるベースにアレルギーなどがあることで悪さをしてしまうため、
    その根本を対処しない限り繰り返してしまうのです😫
    なので、”いつから?”、”片方なのか両方なのか?”、”耳垢の原因は?”など、なぜそうなっているのかを
    しっかり見ていくことが重要なのです😌

    耳の炎症は、耳だけでなくその周囲へも影響してしまうことがあります😖
    外耳炎を放っておいてしまうと、”鼓膜”も損傷を受けてしまいその炎症が”中耳”や”内耳”へと波及してしまいます。
    その結果、耳の痒みだけでなく”ふらつき”や”眼振”などの神経症状へと発展してしまうことも多々あるのです😫
    そうなってしまうとただ耳をキレイにすればいいというわけではなくなってきてしまいます・・・
    なので、原因をしっかり取り除き、治してあげることが重要になってきます😉

  • <外耳炎の検査と治療>

    外耳炎は、先ほどお伝えしたように原因により治療法が変わります💡
    例えば、異物が入っているのに耳を洗っても異物は取り除けませんので、改善しないどころか
    悪化してしまうこともあります・・・😰
    原因を特定するために主に行う検査が、
    ・耳鏡検査(耳道内の構造を確認)
    ・耳垢検査(細菌やマラセチア、ダニの有無を確認)
    の2つです💡

    • 点耳薬の多くが、ステロイドと抗生剤、抗真菌薬の合剤となっているものが多く、
      週1回の点耳で済むものや月1回のものなど様々あります💊
      しかし、無闇に抗生剤を使用することは、耐性菌を作ってしまう原因となり
      将来的に動物たちだけでなく人も苦しめてしまう原因となります😖

      原因をしっかりと特定し、それに合った治療を行なっていく、
      それが小さな家族だけでなく一緒にいる人も守ることに繋がります😊

      耳の炎症は、耳だけでなくその周囲へも影響してしまうことがあります😖
      外耳炎を放っておいてしまうと、鼓膜も損傷を受けてしまいその炎症が中耳内耳へと波及してしまいます。
      その結果、耳の痒みだけでなくふらつき眼振などの神経症状へと発展してしまうことも多々あるのです😫
      そうなってしまうとただ耳をキレイにすればいいというわけではなくなってきてしまいます・・・
      なので、原因をしっかり取り除き、早めに治してあげることが重要なのです😉

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