おはようございます☀️
ウィズ動物病院です🍀
クリスマスも終わり、今年もいよいよ残りあと4日ですね😊
年越しに向け、ワクワクすることも多いかと思いますが
この時期多くなるのが”異食・誤食”と日常の変化による”嘔吐や下痢”ですので
十分注意してみていて下さいね😉
さて、今年最後の話題は前回に続き心臓のお話を、今回は猫ちゃん🐱についてしたいと思います💡
猫ちゃんの心臓の働きもわんちゃんと同じではありますが、その病態は大きく異なります🤔
猫ちゃんでは”心筋症”という病気が多く、特に心臓の筋肉が厚くなってしまう”肥大型心筋症”というものが多いです😖
筋肉が厚くなる=心臓が強くなる?
とんでもない!!!
筋肉は内側に向かって厚くなるので
心臓の中の部屋(心室)が狭くなってしまい、心臓の中に血液を溜めることができず
ポンプの役割を果たせなくなってしまう恐ろしい病気です😨
しかも、”オカルト心筋症”という言葉がありますが、症状もなく聴診しても気づくことができず、
心臓の検査を行うことで初めて心筋症に気づくことができる場合もあります・・・
心筋症の原因は様々で、全身の高血圧など二次性の物だけでなく
若くして持っている場合もあります。
もう一つ、恐ろしい病態として”血栓症”があります😖
先ほど、心筋が厚くなると血液が送れないと言いましたが、送れなかった血液はどこに行くのでしょうか🤔?
答えはその手前、つまり”左心房”や”肺静脈”という場所に溜まったままになってしまい、
肺静脈の血液は肺にもれ、”肺水腫”を引き起こしてしまいます😨
また、左心房に溜まった血液はうまく流れられず、中に血液の塊(血栓)が出来上がり
それが流れてしまうことで”血栓症”という病態になってしまいます。
どちらも緊急治療が必要な状態であり、明日を生きれない可能性のある怖い病気です😖
検査の内容はわんちゃんでお話した内容に加え、全身の状態からも心臓病に移行する可能性もあるので
血液検査も必要です💡
もちろん、治療のためのお薬はその子の心臓や全身の状態に合わせて行わなくてはなりません😌
猫ちゃんに検査はストレスだな・・・
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、心臓病で亡くなるのは痛みや苦しさも強いものになってしまいます。
どうか、せっかくのこれまでの楽しい思い出を苦しい最後で迎えることのないようにしてあげて欲しいと思います😌